AI総合研究所

SHARE

X(twiiter)にポストFacebookに投稿はてなブックマークに登録URLをコピー

Azureの料金体系を解説!サービスごとの料金例や確認方法も紹介

この記事のポイント

  • 従量課金の基本構造(時間、GB、転送量)
  • 代表サービスの単価例(2026年2月時点)
  • 料金計算ツールと実運用のコスト管理
  • 割引制度(Savings Plan、予約、Azure Hybrid Benefit)
  • サポートプラン選定の基準
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

Azureは従量課金が基本ですが、実際の請求額はリージョン、OS、SKU、稼働時間、データ転送量、ログ保持期間などの条件で大きく変わります。

本記事では、2026年2月時点の公式情報をもとに、料金の考え方を整理したうえで、代表サービスの単価例、料金計算ツールの使い方、無料枠、割引制度(Savings Plan、予約、Azure Hybrid Benefit)と、サポートプランの選び方までを一気通貫で解説します。

Azureの基本知識や利用方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
➡️Microsoft Azureとは?できることや各種サービスを徹底解説

Azureの料金とは

Azureの基本は従量課金で、利用したリソース量に応じて請求が増減します。実務では、課金の要素を次の4つに分けると全体像を掴みやすくなります。

Azureの価格ページ
Azureの価格ページ

  • 計算資源(仮想マシンやPaaSの稼働時間など)

  • ストレージ(保存容量、冗長性、アクセス層)

  • ネットワーク(外向き転送、リージョン間転送)

  • 監視・ログ(取り込み、保持、アーカイブ)

単価の一覧は公式価格ページにまとまっています。サービス単体の価格ページと合わせて確認すると、課金メーターの読み違いを防げます。
➡️Azure の価格 - 製品別価格一覧


Azure料金の詳細

Azureはサービスごとに課金メーターが異なるため、まずは代表的なものを具体例で押さえるのが近道です。ここでは、よく比較対象になる3サービスを例に、2026年2月時点の単価例を紹介します。

App Service

App Service料金目安
App Service料金目安

App Serviceの料金は、プラン(Basic、Standard、Premiumなど)とOS(Windows、Linux)、インスタンス数で決まります。単価の確認は公式価格ページ(App Service の価格)を基準にすると迷いにくいです。

代表的な単価例(2026年2月時点、Japan East、通貨USD)は次の通りです。

プラン例 単位あたりの価格 補足
Basic B1(Windows) $0.0885 / 時間 小規模Webアプリの入口として使われやすい
Basic B1(Linux) $0.019 / 時間 Linuxワークロードの単価例

※価格は2026年2月時点、リージョン:Japan East、通貨:USDの参考値です。プランやOSでメーターが変わるため、最終条件は公式価格ページで合わせてください。

【関連記事】
➡️ Azure Web Appsとは?できることやメリットを徹底解説!

Azure Function

Azure Functionsは、利用形態によって課金の考え方が変わります。最も採用が多いConsumptionでは、実行回数と実行時間(メモリ量に応じたGB-秒)で課金されます。単価の根拠は公式価格ページ(Azure Functions の価格)で確認できます。

Azure Function料金目安

代表的な単価例(2026年2月時点、Japan East、通貨USD)は次の通りです。

項目 単位あたりの価格 補足
実行回数(Consumption) $0.20 / 100万回 最初の100万回は無料枠
実行時間(Consumption) $0.000016 / GB-秒 最初の400,000 GB-秒は無料枠
Premium vCPU(例) $0.196 / 時間 Premiumプランの代表メーター例

※価格は2026年2月時点、リージョン:Japan East、通貨:USDの参考値です。関数の実行時間と割り当てメモリでGB-秒が変わるため、無料枠の範囲を超える条件を先に見積もるのが重要です。

【関連記事】
➡️ Azure Functionsとは?サーバーレスコンピューティングの基礎知識

Azure Cosmos DB

Azure Cosmos DBは、スループット(RU)、ストレージ、バックアップなどが主な課金要素です。スループットはプロビジョニング(100 RU/sなど)とサーバーレス(消費RU)で選択肢が分かれるため、ワークロード特性に合わせた選択が効きます。単価は公式価格ページ(Azure Cosmos DB の価格)で確認できます。

Azure Cosmos DB料金目安

代表的な単価例(2026年2月時点、Japan East、通貨USD)は次の通りです。

項目 単位あたりの価格 補足
プロビジョニングスループット(例) $0.009 / 時間 100 RU/s の単価例
サーバーレス(例) $0.285 / 100万RU 使ったRUに応じて課金される単価例
データ保存 $0.2825 / GB/月 ストレージ課金の単価例

※価格は2026年2月時点、リージョン:Japan East、通貨:USDの参考値です。マルチリージョンやマルチマスター構成は、リージョン数に応じてスループットと保存の総額が増えるため、可用性要件とセットで見積もる必要があります。

AI総合研究所はAzureの他のサービスについても詳細に解説しています。
➡️ Azure特集ページ


Azure 料金計算ツールの活用方法

料金の見積もりは、サービス単体の単価確認だけでなく、構成一式(VM、ストレージ、ログ、ネットワーク)をまとめて積み上げる必要があります。Azureの料金計算ツール(Azure 価格計算ツール)は、その前提条件を揃えて試算できる公式ツールです。

料金計算ツール
料金計算ツール

見積もり作成では、次の順番で入力すると手戻りが少なくなります。

  1. リージョンと通貨を決める
  2. 24時間稼働なのか、業務時間のみ稼働なのかを決める
  3. 計算資源(VMやApp Serviceなど)を先に積み上げる
  4. ストレージ(容量、冗長性、アクセス層)を積み上げる
  5. ログと監視(Log Analytics取り込み量、保持期間)を積み上げる
  6. データ転送(外向き転送、リージョン間転送)を積み上げる

料金計算イメージ
料金計算イメージ

また、見積もりは導入時の一回で終わりません。運用に入った後は、Azure Cost Managementで予算(Budgets)とアラートを設定し、請求が増える前に異常を検知できる状態を作るのが現実的です。

【関連記事】
➡️Azureの料金計算ツールの利用方法!基本機能や円表示の手順を解説


Azure 無料アカウントの利用ガイド

Azureは、初めて試す方向けに無料アカウント(無料試用版)を提供しています。2026年2月時点の公式情報では、初回登録で30日間利用できるクレジット($200)が付与され、加えて12か月無料の人気サービス常時無料のサービス枠が用意されています。内容の最新条件は公式ページ(Azure 無料アカウント)が基準になります。

無料枠を安全に使うポイントは、無料期間中でも「課金が発生する条件」を先に潰すことです。例えば次の3点だけでも、想定外の請求が出にくくなります。

  1. 使うリージョンを固定する(リージョン差で単価と無料枠対象が変わるため)
  2. 作ったリソースは停止だけでなく削除まで行う(VMやマネージドDBは停止してもストレージが残ることがあるため)
  3. 予算とアラートを先に設定する(Cost Managementで予算超過前に気付けるようにする)

【関連記事】
➡️Azureの無料アカウントとは?作成方法やできることを徹底解説!


Azureの特別プランと割引

Azureのコスト最適化は、単価を下げる施策と、使い方を最適化する施策の両輪で考えるのが現実的です。単価を下げやすい代表例が、Azure Hybrid BenefitとSavings Planです。

Azureハイブリット特典
Azureハイブリット特典

Azure Hybrid Benefit(既存ライセンスの再利用)

Azure Hybrid Benefitは、Software Assurance付きのWindows ServerやSQL ServerライセンスをAzureで再利用し、仮想マシンやSQL関連サービスの料金を圧縮できる仕組みです。対象条件や割引の考え方は、公式ページ(Azure Hybrid Benefit)で確認できます。

押さえるべき判断ポイントは次の通りです。

  • 対象ライセンス
    Windows Server Datacenter、Windows Server Standard、SQL Server Enterprise、SQL Server Standard(いずれもSoftware Assurance付き、または該当するサブスクリプションライセンス)が代表例です。

  • 割引の目安
    公式の説明では、Windows Serverは従量課金に対して最大80%の節約、SQL Serverは最大85%の節約が紹介されています(具体の適用可否はワークロードと契約条件で変わります)。

  • 移行時のルール
    180日間の移行猶予(オンプレミスとAzureで同時実行できる期間)など、運用に影響する前提を先に確認しておくと安全です。

Azureハイブリット特典画像
Azureハイブリット特典によりSQLが85%割引の一例

Azure Savings Plan for Compute(コミットメント割引)

Savings Planは、1年または3年で時間単位の支出をコミットし、対象の計算系サービスを割引できる方式です。公式ページ(Azure Savings Plan for Compute)では、最大65%の節約が紹介されています。

Hybrid Benefitはライセンスを持っているほど効き、Savings Planは稼働時間が長いほど効きます。どちらも前提条件が異なるため、自社の契約とワークロードに合わせて使い分けるのがポイントです。


Azureの予約

Azureの予約
Azureの予約イメージ

**Azureの予約(Azure Reservations)**は、対象サービスを1年または3年でコミットすることで、従量課金より安い単価で利用できる割引制度です。公式ページ(Azure の予約)では、最大72%の節約が紹介されています。

予約とSavings Planは似ていますが、コミットの単位が異なります。

施策 何をコミットするか 向くケース
予約 特定のサービス、SKU、リージョンなど 長期にわたり構成が固まりやすい基盤(例 VM、DB)
Savings Plan 時間単位の支出(対象の計算系サービスに横断適用) SKUが変わる可能性があるが稼働は継続する基盤

実務では、まずは常時稼働している基盤から優先的に検討し、検証環境や短期案件は従量課金のまま運用する、といった段階導入が現実的です。

予約の方法

実際の予約の方法を解説します。

  1. 予約は、Azure Portalから購入できます。

  2. 表示される予約ページで [追加] をクリックします。

予約方法

予約方法1

  1. 予約購入できる製品の一覧が表示されるため、購入したいサービスを選び、予約してください。
    予約方法2

    予約方法2

以上で予約購入は可能です。


AWSとAzureとの料金比較

AWSとAzureは、どちらも従量課金が基本ですが、サービスの粒度や課金メーター、割引制度が異なるため、単純な比較では誤差が出やすいです。比較する際は、少なくとも次の条件を揃えると判断がしやすくなります。

  • 同一リージョン相当での比較(データ転送料金と単価が変わるため)

  • OSとライセンス条件(WindowsやSQLのライセンス持ち込み可否)

  • 稼働時間(24時間稼働か、業務時間のみか)

  • ストレージの冗長性とアクセス層(LRS、ZRSなど)

  • 外向きデータ転送量(想定より増えると請求が跳ねやすい)

Azure_プラン

AWSと比較した料金紹介

元画像の出典はMicrosoftの価格ページです。
➡️Azure の価格 - 製品別価格一覧

【関連記事】
➡️AzureとAWSの料金、サービス、性能を徹底比較【2024年最新】


Azureのサポートプランの価格と選び方

Azureは、障害時の一次対応や設計相談の範囲が異なる複数のサポートプランを用意しています。公式の料金と内容は、Azureのサポートプランページ(Azure サポート プラン)にまとまっています。

サポートプラン
サポートプランイメージ

代表的な月額プランの料金は次の通りです(2026年2月時点、通貨USD)。

プラン 月額 向くケース
Basic $0 ドキュメントやコミュニティ中心で運用できる
Developer $29 開発検証やPoCで、技術問い合わせの窓口が欲しい
Standard $100 本番運用で24時間対応の窓口が必要になる
Professional Direct $1,000 影響範囲が大きい運用で、より踏み込んだ支援が必要になる

選び方のコツは、「障害時にどれだけ早く外部支援が必要になるか」と「自社で切り分けが完結できるか」です。例えば、開発中の検証環境はDeveloperで十分なことが多い一方、顧客影響が出る本番環境はStandard以上を前提にしておくと、復旧までのリードタイムが短くなります。


クラウドを管理していく上でサポートは非常に重要です。自身に適切なプランを選択しましょう。

【関連記事】
➡️Azureのサポートプランとは?料金やサービス内容から徹底比較

AI駆動開発


バックオフィス業務をAIで自動化 AI Agent Hub

AI Agent Hub

Microsoft Teams上でAIエージェントが業務を代行

経費精算・請求書処理をAIが自動実行。インボイス制度・電帳法にも対応し、金融機関レベルのセキュリティで安心導入。

まとめ

Azureの料金は、単価そのものよりも「どのSKUを、どのリージョンで、何時間動かし、どれだけのデータを保存・転送・ログ化するか」で決まります。本記事では、代表サービスの単価例を起点に、価格計算ツールでの積み上げ方、無料枠、割引制度(Hybrid Benefit、Savings Plan、予約)と、サポートプラン選定までを整理しました。

最初の一歩としては、本番想定のリージョンを固定し、稼働時間とデータ量の仮置きから見積もりを作るのが有効です。運用に入った後は、予算とアラートを前提に「想定より増えた要素」を早期に潰していくことで、クラウドの柔軟性を損なわずにコストを安定させられます。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

関連記事

AI導入の最初の窓口

お悩み・課題に合わせて活用方法をご案内いたします
お気軽にお問合せください

AI総合研究所 Bottom banner

ご相談
お問い合わせは
こちら!